永山利和・建設政策研究所 編
自治体研究社
2007年9月 発行
定価 2,200円(税別、送料別)
ISBN 9784880374949
建設政策研究所がこれまで手がけた「公共工事発注分析」の手法をすべて公開。この本にある分析方法によって自治体の入札・発注政策がどのようなものであるかを明らかにし、自治体による地域建設産業振興への政策提案を行うことができる。待望の一冊が自治体研究社から発行されました。ぜひお求めください。
はじめに
第T部 なぜ、どのように分析するのか
第1章 自治体発注公共工事分析の必要性
1−1自治体発注工事の実態を明らかにする―これまで行ってきた分析調査とは
1−2どのような分析を行うのか
第2章 分析に必要な資料、分析の視点
2−1公共工事契約一覧表
2−2建設業協会会員名簿、入札参加有資格者名簿
2−3国土交通省「建設総合統計」
2−4国土交通省「建設工事受注動態統計調査」
2−5総務省「行政投資実績調査」
2−6総務省「事業所・企業統計調査」
第U部 6つの分析方法からわかること
第1章 自治体の公共事業政策の動向をおさえる
1−1総合計画、将来計画を検証する―千葉県の事例から―
1−2財政健全化計画を検証する―千葉県の事例から―
1−3予算書・決算書、広報資料をみる―横浜市、千葉県の事例から―
1−4投資的経費(普通建設事業費、建設改良費)、工事請負費等の経年推移―千葉県の事例から―
1−5公営企業会計決算、建設改良費の経年推移―千葉県の事例から―
第2章 入札とコスト削減
2−1入札制度改革の提言・報告書
2−2建設コスト削減政策の提言・報告書
コラム:予定価格は適正価格なのか
第3章 自治体・地域の建設産業、建設投資・公共投資の動向をみる
3−1建設従業者数、建設事業所数
3−2自治体内の建設投資・公共投資の推移―千葉県の事例から
第4章 自治体の公共工事の発注動向
4−1工事規模で見る発注傾向―横浜市の事例から―
4−2発注部局ごとの分析―千葉県の事例から―
4−3発注地域の分析―横浜市の事例から―
第5章 発注業者の特徴―どんな業者が受注しているか―
5−1受注業者ランキング―埼玉県、千葉県の事例から―
5−2地元建設業者の全体像と業者組織の受注傾向(建設業者の全体像)―埼玉県の事例から―
5−3時元建設業者の全体像と業者組織の受注傾向(業者組織の会員・非会員と受注)―横浜市、埼玉県の事例から―
5−4業者規模による分析(受注業者の資本金規模別受注額の特徴)―東京都、神奈川県の事例から―
5−5業者規模による分析(受注業者の企業規模と受注工事規模の関連)―埼玉県、千葉県の事例から―
5−6県内業者か県外業者か(県内業者・県外業者・JVへの発注傾向)―埼玉県の事例から―
5−7県内業者か県外業者か(業種別に見る県内・県外別受注傾向)―埼玉県の事例から―
5−8県内業者の業種別受注傾向―埼玉県の事例から―
5−9JV工事―埼玉県の事例から―
第6章 入札方法の分析―入札方法、落札率、低入札案件の傾向
6−1入札・契約形態―横浜市の事例から―
6−2落札率状況―横浜市の事例から―
コラム:落札率と談合の関係
6−3低入札工事の状況―千葉県の事例から―
6−4低入札調査制度の問題点―東京都、千葉県の事例から―
6−5総合評価方式の実施状況―埼玉県の事例から―
第V部 分析から政策づくりへ
第1章 なぜ、自治体公共事業を分析するのか
第2章 自治体政策としての建設産業振興政策
第3章 自治体の建設産業政策の視点―評価と計画―
第4章 地域建設産業を支える労働組合、業界団体、地域組織との連携・共同
第5章 公正競争のための市場づくりへ
第6章 入札契約制度改革への提案
第7章 公共工事の品質確保のための発注者への提案
第8章 分析をさらに進めるために―今後の課題と残された問題
おわりに