建設政策研究所北海道センター 発行
2008年6月
頒価 500円（送料別）
北海道では建設産業あるいは公共事業に依存せざるを得ない体質が歴史的に作られてきました。その中で、いま、構造改革あるいは公共事業改革が猛烈な勢いで進められ、その影響は非常に深刻です。 本書は、開発政策・北海道開発研究の第一人者である北海学園大学経済学部の小田清先生が、建政研北海道センターの総会にあわせて行われた記念講演でお話しされた内容をまとめたものです。 本書では、北海道開発の歴史的特徴と問題点が指摘された上で、これからの、地域づくりと環境面を重視した持続可能な北海道開発のあり方（食料基地化、北の国際交流圏、地域の自立的発展と多様な生活スタイルの確立など）が示され、さらに、自然エネルギー活用、廃棄物の利用など、各地域ですすんでいる具体的な取り組みの例も紹介されています。 また、当日の質疑応答も掲載され、北海道の建設業者の抱える不安や現状、あるいは今後の仕事づくりに向けての意見も活発です。地域開発・仕事づくりを考えるよりどころとしてぜひ多くのひとびとにご購読いただければ幸いです。